SSブログ

二日目。 [NYMS]

朝。うつらうつらして「あ~タイムズスクエアに行かなきゃ…」
とのろのろ準備してたらホテルのドアが空く。「ソーリー」…ガシャ。
えっ、まだ8時半でもう掃除したいんですかい!?
そうかあ~、それならば…とダッシュで準備してチップ机に置いて外へ。
ところが外は、バケツを引っくり返したような雨!うわ~~。カサはあるけど
今出てきたくな~~い。入り口は雨の様子を伺うワタシみたいなヤツ、通り
すがりで雨宿りしてる人、タクシー待ちの人、カサを売りつけにくる人、単純に待ち合わせ
してる人などなど…で「くちゃくちゃ」に。「通行の邪魔だから、階段下りて~!」
ホテル従業員から指導入るも、こんな土砂降りのとき出ていけないよ…
部屋は今頃掃除してくれちゃってるだろうし。
…ちょっと勢いが弱まったのでカサさして出陣。

しかし、ワタシも気にしない性質のだけどNYの人更に気にしなさ過ぎ!
こんな激しい雨でもカサささない人多いんだもんなあ~。
新聞アタマにかざしたところでダメだって。道すがらどれだけ
「本当のずぶぬれ」の人に遭ったことか。
あのー、下着透けちゃってるんですけど…
泳いできたみたいになってるんですけど…
またまた心の中でダメだししながらタイムズスクエアへ。

TKTS西のビジターセンターではPCが10分無料で使えるという
情報を入手してたので旦那との約束:日に一度の連絡をメールで入れるため
朝の空いてるうちにやってきたのだ。早速さくさくっとローマ字でメールして
ビジターセンター内見学。主にミュージカル見る人のチケット購入お手伝いスポット
というカンジがしたが切手なども売ってて便利♪安全なトイレもあるのでお借りして、地下鉄へ。
和田アキコさんも番組で上手く乗れなかったよなあ~。
とこわごわメトロカード通す。「もっと早く通しなさいな」と表示出る。
えっ、これくらいか?も一度通す。「いけ!」の表示がでた。あ~よかったあ。

タイムズスクエアから乗り換えしてメトロポリタン美術館を目指したかったのだが
乗り換えたつもりが外にでてしまいでここはどこよ、とくるくるしてたら
あっ、昨日車で通ったところだ…なんともラッキー。
雨もあがり、並木道が美しい。セントラルパークを左に見つつ
ひたすら北へてくてく。なんとも映画に出てきそう(そしてホントに出てるんだろう)
な街並みを眺めつつMETを目指す。

10時過ぎ、とんでもなく大きな入り口の前へ。「なんと」ショック!
あの有名な建物はただいま修復中のようで網がかぶせられていた。
気を取り直して入場。広~い!荷物チェック受け空いてるブースで
$15払いピンクのバッジをもらう。それをみんなつけて歩いてるからこれが
入場チケット代わりなのね、そうかあ。インフォメーションデスクで
パンフレットもらい日本語ツアーの時間までショップ見たりして待つ。

日本語ツアーはMETの職員さんが主な見所を1時間くらい説明して
廻ってくれる。集合場所に集まった人が参加者・途中から参加も消えるもOK
という楽なスタイル。ブルーのペイズリーのスカートが似合う女性に引き連れられ
広~いMET内をくるくる。はじめは数名で
「いつもより参加人数が少ないので声を張り上げなくて助かります」
そのうちわらわら増えていきましたが。
デンドゥール神殿に始まり

甲冑、タペストリー、建築、内装…後半に絵画の紹介があり

それほど見慣れてないワタシとかにとっては見方も教えてくださりとても面白かった♪
特にガイドの女性が熱心にフェルメールの絵を解説されていたので
解散後もう一度フェルメール見に行く。

「この前ドイツから帰ってきたばかり」の作品もありラッキー。
もっともっと人が多いのだろうと思っていたがなんとものどか。
はっきり言ってどの絵も「独り占め状態」。
これだけでも飛行機に乗ってくる価値はあるよね~。
山ほどの名画の中でも特に印象的だったのはゴッホの糸杉の絵。
ひゃあ~ホンモノの迫力。印刷や写真ではわからない絵の具の
盛り方が糸杉の止まない成長・まるでまだ絵の中でも成長しているのではと
思う位迫ってきた。感激。

ココロの栄養はフルチャージなのだが朝部屋でリンゴ食べてから
何も食べてないままいつのまにかお昼を過ぎてしまったことに気付く。
空腹に勝てず。館内のデリをいくつかチェックしていたがタイミング悪く
お昼の混雑で人並んでいたため諦め屋上庭園へ。うわ、暑い!
そしてひろがるビル群。うわわわ~。ステキだ~。

ベンダーがあったのでパウンドケーキ購入。ベンチで食べる。
おいしかったけど確か4ドル近かった!高いな~。でもまだ見たいし…。

そうなのだ。18ある部門の中に「楽器」を見つけてしまったからには行かなきゃね~。
屋上に別れを告げ楽器部門へ。おお、どうやって演奏してたのか不明な管楽器
お金持ちの装飾品でしかなかったようなデコラティブな鍵盤楽器
とっても素朴な叩きモノたち、アジアの楽器たち。いやあもっと時間がほしい。
特に気になったのはピアノの外観にオルガンのベースがついたハープシコード。

両性具有のようなフォルムが「どんな曲演奏してたんだろう」聴きたいな~。

も一度お土産屋覗きポストカード買っていよいよ時間が無いのでMETを後にする。
さあ、空も晴れ渡ってきましたよ。地下鉄に乗ってグランドセントラルを目指す。
慣れたふりして乗っていたら乗り過ごしてしまいまたまた失敗。
昼間は女の子独りでも充分安全、大丈夫な地下鉄であった。
一日乗車券は$7、一回乗るなら$2、分かりやすくていいよね。
グランドセントラル駅のスケールの広さにもびっくり!きれい~。

そうそう、ここではチーズケーキ買うんだった。時間があればここでお昼も
と思っていたがもう時間無いな~。ジュニアーズのチーズケーキ買って
シカゴのチケットをもらいに旅行会社へ。
地図で場所は確認していたのだが完全に1本東と間違えていて
場所が見つけられず半べそ。暑いし~、キタノに行く時間迫ってきてるし~。
もう一度冷静に街中で地図広げて「あ~、もうひとつ西の道だ~!」
ビル見つけようやくチケットGET。はあ~。これでホテルに帰れる(泣)
どうも地下鉄に乗るには微妙な位置。歩いてホテルまで。
おお、こんなとこにラジオシティミュージックホールが!
いかんいかん、急がなきゃ。しかしおなか空いた~。
ベンダーでホットドッグ買う。$1。お値段に見合ってちょうどすぐ
食べれちゃう量で「これ日本人向け~。」30半ばのオンナがミッドタウン内で
どうよ、と思いつつもホットドッグ食べながらホテルに帰る。

もう汗だくだったのでダッシュで冷たいシャワー浴びて着替え
(この、夜に向けて着替えるという作業もちょっと楽しかった…姫モードとでも言いましょうか)
買ってきたチーズケーキを食べてみる。
三口で「う~ん、ここまでだ」やはりけっこう甘い。&粉っぽいような気がした。
もっと練ってくれよ~。と言いたい。また帰ってきてから食べよう…

シェラトンとキタノは微妙な位置。地下鉄使うなら1駅なのだが
それ以上に歩かねばならぬ。まだまだ真昼間なのでちょっとでも歩きたくない。
汗かいちゃうもんね。というわけで地下鉄降りててくてく。俄かに空曇ってきた。
えっまさか雨?勘弁して~。朝みたいに降られたら最悪っ。ちょっと小走りになる。

そしてついに遂にキタノへ。日本語の通じるフロント、ほっとするわ~。

バーラウンジの場所を聞き、2階へ。
旅前に「5時にお越しいただければお席の確保は大丈夫かと…」
というメールをいただいていたのでドキドキしていたのだが
あれ?あれれ?お客さん少ない。メンバーも今リハーサルしてるみたい。
見晴らしの良いカウンターに座るとバーテンのお兄ちゃん

「何にしましょ?」「ソフトドリンク何があります?」
「コーラ、ジンジャーエール…」「ジンジャーエールで」
「今日はミニマムチャージ$10なんですけど~」「じゃ、おすしをください」
「これは6時以降しか注文していただけないので、6時以降にお願いします」「はいよ」

みたいな会話をしているうちにカメラを持ってうろうろしていた瀬木氏に
発見される。「やあやあ~来たんだ~」「はい~来ちゃいました♪」
M’sがリハしてるうちに船でみんなどんな風に過していたかなどお話お伺いする。
「今日演奏6時からなんですよね」「そうそう、早いよね」
「みなさんは何時にここへ?」「5時入りだったけど」あらまあ。さっきじゃん。

ギター井上氏はスタッフ並にうろうろしてらっしゃったがEric Alexander氏もやってきて
ものすごーくゆるーくリハ。思った以上に関係者・おとりまきが少ない。
まあ、レコーディングするわけでもないからこんなもんなのかな、普段のM’sと
変わらないわね…なんて思っていたらリハ終了。カウンター通り過ぎていく
大坂氏に挨拶。ちょっとびっくりしてらっしゃった。佐山氏にも挨拶。
「おお~!」「高橋さんじゃないですけど”来ちゃった~♪”」
小井氏にも挨拶(小井さんはワタシがNYに来るのを知ってたので)
「いやあ、聞いてはいたけど、来たね~」「来ましたよ~」
船の中の話、ミュージカルの話などいろいろしていただく。
バーのマネージャー春日氏にも挨拶。「今日始まりが早いんで
あまり雰囲気なくて…すいません」確かに演奏者の後ろの窓から
見える風景は「真昼間NY」。今回、通常のライブの前に行われる形
だからしょうがないよね。でも動員は大丈夫なのかなあ?

6時も過ぎ、日本人ばかりで埋まったラウンジにて演奏スタート。
クレオパトラだ~。けっこうみんな神妙に、一音も聞き逃すまいと
真剣に聞いている。私はいつもの音聴いてほっとしたのか
猛烈な睡魔にイッキに襲われる(何てこと!)しかし、薄れ行く意識の中で
思ったのは「マサちゃんズはどこに行ってもマサちゃんズ」だ。
切れ味のよい大坂さん、おしんな小井さん、守りも攻めも監督もするよの佐山さん
みんなちょっとした傷や「およ?」と思う部分が無かったわけではないが
ドキドキするような瞬間もいつものようにあり、このトリオのチャーミングさは
充分お客さんに伝わった気がする。日本人が多い割には場内が
「未知との遭遇」な雰囲気だったので、マサちゃんズを聴くのは初めて
という人は相当多かったような気がした。

井上氏とAlexander氏が入るとこれまた3人はがしっとバックへ廻る。
このあたりもいつものかっこよさ。

1部は相当夢の中だったけど2部は割としっかり聴いていた。
2部はじめは飛び入りでTpの岡崎氏(最近NYに修行に来ているとのこと)
も加わり豪華!やんややんやの曲もよかったけど終盤のセテンブロ
うれしかったな~。あと、大坂昌彦作品集も美しかった。
ファインルージュとエクステンディッドプレイ。
(急にこの曲入ったのか小井さんは譜面なしで演奏してた?
かなりさぐって弾いてたのが印象的)
どんな風にオリジナルがみんなの心に届くのかな?
ちょっと聴く方も力が入るってもんです。予想以上に初めて聴いたお客さん達
とっても好反応。ふふふ。やったね。佐山さんは最後の最後に大坂さんの
フレーズ聞き逃し大失敗。それもご愛嬌ですが、よくよく考えたら佐山さんの曲じゃん!

2部はカウンターも客席も満席となり、諦めて帰っていく人も何人かいた。
「この店のこんな賑わいは初めて見た」とお客さん。普段はよほど地味に
営業してるのね…ワタシの隣にいらっしゃった白人のご夫婦、大変ノリノリで
聴いてくださり演奏後佐山さんに「よかったわ~すばらしい!」とからみ?まくっていた。
飛鳥のお客さんもわざわざ聴きに来てくださったようで演奏後もわいのわいの。
小井さんもベース片付けるのに四苦八苦。
サイン攻めに遭っていた佐山氏を待って挨拶しようとしたら
キタノの控えで待て、とのこと。
連れられていったらそこにはダルマードのじゅんちゃんが!
「おお~!」再会@NY。ということはこのガッチリした男性は…
ダルマのご主人ですかあ!「や~ごめんなさいまさかそうだとは…」
だって、ダルマに居れば間違いなく分かるけどねえ…
お二人のお部屋にてちゃっかりいろいろおしゃべり。

いやあ~さすが最高級ホテル。わたしの部屋とは大違いだわ~
ほっとするつくりになっている。聞くと、ダルマペアは今日がサイゴの夜なんだそうな。
佐山氏ご一行やってきてタバコ休憩。大坂・小井の両氏は明日下船のため
瀬木氏に連れられ早々に船に戻ったそうな。あらま~。
「今からちょっと祝杯あげに行きましょうか」キタノ出て約10名で夜のミッドタウンへ。
でも今日はライブ早かったからまだ9時過ぎなのね~。変なかんじ。
ちょっとジプシーしてみんなでメキシカンなお店に。
「うわ~こういうレストランに入るのは諦めてたからうれし~」
「女の子独りで、食事大変だったでしょう」
「ま、その部分は初めからほぼ期待してなかったので…」
今回のライブ仕切り・三木氏がやたらと心配してくださる。
わいわいとお食事。(しかし、あまりにも大勢で食べていたためあまり味
覚えてない:ちょっと緊張?)ギターの井上氏は来月名古屋にいらっしゃるそうな。
「うわ~!じゃ聴きに行きます!」スターアイズだって。なんだか不思議。
ちょっと力哉さんの話で盛り上がる。独り$20の割り勘となり次なるお店へ。
「え、どこに行くんですか?」「今回候補に挙がっていたお店。」
「クレオパトラズ・ニードルズって言うんだって。名前がいいじゃん」「そおですね~」
既に12時頃ということも忘れ「ま、帰りも誰かが何とかしてくれるだろお」

グランドセントラル駅から深夜の地下鉄に潜入。
地下鉄は24時間動いてるらしいがこんな深夜に乗ることになるとは…
「みんな~離れないように!」異様に団体行動。ハーレムまでは行かないけど
そちら方面ということもあり黒人度高いホーム。確かにお昼間とは違う雰囲気。
そしてやったら電車来ない。乗り換えもあり、結構時間かかり
目的のお店に着く。もう1時近かったがお店は満員で「あらどうしましょう」
とお店の前で呆然としていたら「ああ~、佐山さんっ!」今日小井さんがベースを
借りた塩田さんが店の前に!彼の口利きで一つのテーブルにさせていただく。ラッキー。
お店の中は演奏もやってるけどデカイモニターではテレビも流れ
フツーにバーとして利用してる人、食事してる人なんだかわいわいしていた。
これはお店としては面白いけど、マサちゃんズってかんじではないなあ。
キタノのほうが雰囲気。

四月の思い出がはじまり、続々ソロが変わって延々と演奏は続く。
こりゃリズムセクション演奏しっぱなしで大変だなあ…おお、ドラムは日本人の
おねえちゃんじゃん!塩田氏曰く「21歳。」うわ~すごい。
今からこちらで揉まれるというのは大変なことだろう。
佐山さんも「あのコ、センシティブなドラム叩くね…疲れてるけど。」
女性的な部分がいいカンジで出ているってことかしら。
フルート、ペット(大勢)ソプラノサックス(大勢)いろんなソロがいて面白かった。
構えと音で大体「この人こんな性格の人なんじゃない~?」みたいなものが判る。
それだけ他人の演奏おかまいなしに自分の持ってるもの出してる。
岡崎さんのソロはやはりほっとする。圧倒的に上手いということ以外にも
何かあるんだよなあ~やはり姿勢?

なが~いなが~い1曲が終わった後、佐山さん今日のセッションの仕切りの
黒人のオヤジさんの呼び込みで乱入。ベースは塩田さん、ドラムはそのおやじはん
ソロはまたまた続々並んでますね…やっぱ、悪いけど佐山さんは違うなあ。

自分のことも言うしソロの話もちゃんと聞いてあげてる。自分のこと喋るときも
相手をちゃんと捉えてひとりよがらない。そのうえみんなが大喜び。
その後もおじいさんおばあさんのウタあり、なんだか賑やかなセッションであった。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行・地域(旧テーマ)

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

一日目。三日目。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。