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ロック魂。 [きいた~~♪]

セントラル愛知交響楽団
第109回定演。

指揮/齊藤一郎   
ピアノ/野平一郎

権代敦彦:沈黙への7つのコラール変奏曲
矢代秋雄:ピアノ協奏曲
バッハ(野平一郎編曲):ゴールドベルグ変奏曲

いやあ、クラシックだけどロックだった。

サヤマニア的スタンダード「ゴールドベルグ変奏曲」を
管弦楽バージョンで!しかもセントラル愛知がっ!!

まさに私のために企画していただいたような催し。

なので「GBに間に合えばそれでい~わ~」
というキモチでしらかわホールに向かったのだけど
開演にギリギリ間に合う。一階席の一番後ろ、センター
B席の当日券を買い、まさしく「すべり込みセーフ」

常任指揮者斉藤氏の「ゲリラライブ&トーク」から始まり
(with権代氏)すでに掟破りな展開。わくわく。

「沈黙への7つのコラール変奏曲」
小編成の「楽隊」のために15年前書かれたものだそうだ。
今回は少し編成が大きかったんだろうな。
百聞は一見に如かず、といった仕掛けがいくつかあり
初めはちょっとそこに目がいってしまうが
想いの強さや重さが徐々に伝わってくる。
一本の長編映画を見たような脱力感。

「ピアノ協奏曲」
野平氏は佐山氏と同い年!ピアノの弾き方もなんだか似てるとこあり
サヤマニア的に親近感。(すいません、そういう目線ばっかで。)
キラキラと美しい曲というものサヤマニアの琴線に来る~。(更にすいません)
ワンノートサンバも真っ青、というくらいすごく執拗に
同音連打の場面があるのだけど「くく~~!」
ピアノ、美しかった。その後他の楽器が続々同音連打を
引き継いでいくのだが圧倒的ピカイチな説得力だったなあ、ピアノが。

すでにここで満腹、満足…いやいかん、ここからが本番やん。

15分の休憩の後、
「ゴールドベルグ変奏曲」約一時間。

アリアのメロディをいろんな楽器が弾き継いでいくのだが
オーボエIさんとクラリネットのSさん美しかったなあ~。
至福の音色に夢のようにうっとり。
鍵盤楽曲だということを忘れてしまうくらい自然に聞かせるところが
あるかと思えばまるで突然TVの砂嵐に巻き込まれてしまうような
不安感がちりばめられてたり、ポンタボックスのような
「わははは!踊りたくてもムリだろ!」拍子が面白いことになってたり
そんな「今な風情」が絶妙なさじ加減で挿入されていた。

そうそう♪そうなのよお~と思うところが殆どだったけど
25番の解釈が私はちょいと「もっとシリアスに扱ってほしかった~」
割と淡々としていて。でも全体から見ればそのほうがいいのかな。
そうそう♪♪曲間がすごく音楽的で魅力だったわ~。

にしても…面白い体験だった。
ピアノから発せられる響きに思う「何か」が具現化され
それが案外一緒というのは…なんだろう
例えるならば、好きな小説が映画化されて観に行ったら
自分の頭の中で感じていた「画」がスクリーンにバッチリ出てきて
びっくりしちゃう感じ?

CD出たら絶対ほしい。再演あるみたいだし、また聴きたい。

とにもかくにも
がっつり2時間以上のステージ。
18時45分開演で、終演後携帯オンにしたら
21時20分だった。うひゃ~~。

今日びのロックミュージシャンより激しいじゃん!
定演109回にしてまだこの攻めの姿勢。
頭が下がります…。
泣きながらスタンディング・オベーション。

心の中では
「私のためにありがとう~~!
勇気とパワーをありがとう~~~!」

拍手鳴り止まぬしらかわホール…であった。

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